|
026話 『公開文書』
私は、アメリカ合衆国政府に雇われている科学者である。ここに公開する文書の内容は全て実話である。
私は、アメリカ合衆国政府の軍事機関で、あるプロジェクトに参加していた。
そのプロジェクトの名は『ホワイト・ハンド』このプロジェクトの総司令官は、アメリカ合衆国陸軍、マイク・エドワード将軍。
私が所属していた、科学チームの指揮をとっていたのは、同じくアメリカ合衆国陸軍、ジャック・ベイカー大佐。
ここで、あえて実名を公開するのは、私の命を守る為である。
私は科学チームで、主に戦闘機の開発を行っていた。
長年の研究成果で私は人類史上、類を見ない大開発をしてしまった。
それは燃料を必要としない戦闘機・・・そればかりか、音もしない。
音が小さいのではない。全く音がしないのである。燃料は空気中にある物質である。
空気中にあるものなので、燃料を必要としないも同じなのだ。
機械的なことを詳しく説明しても、国民のみなさんには理解不可能と思われるし、長くなるので、その辺は省くことにする。
もちろん他国のレーダーに映るようなことは断じてない。
ステルス戦闘機は、低空飛行でないとレーダーに映ってしまうが、私の開発した戦闘機は、どこを飛ぼうが、どんなにゆっくりと飛ぼうが、今現在、地球上で開発されているレーダーではとらえることができないのである。
その美しい外見からは想像もつかない強靱さと速さを持っている。
エドワード将軍は、必要に飛行実験を命じた。
ベイカー大佐は国民の目をそらす為に、各国の目をそらす為にUFO話をでっち上げた。
政府は『UFOや異星人などいない』と強く否定した。政府が否定することで、国民は逆を考える。
そう思ったのである。ロズウェル事件はいい例である。
そう・・・UFOや異星人は“最初から本当にいない”のである。
全てアメリカ政府の策略なのである。策略は大成功だった。国民はUFOを信じ、異星人の存在を信じた。
そのおかげで、政府は思う存分飛行実験ができた。実験をするために湾岸戦争を起こした。
成果は上々だった。核兵器を搭載し、大量生産にまでこぎつけた。
もしこれが実験ではなく、本気で戦争で使われたら、間違いなくアメリカ合衆国は世界を握るだろう・・・
罪もない人が何万人、いや、何億人も死ぬだろう・・・
開発者である私はそれを恐れ、ベイカー大佐に公開することを提案した。
ベイカー大佐は言った。
『こんなことを公開したら、世界中がパニックになり、アメリカ合衆国が反感を買うことになる』
大佐は冷めた表情で私にそう言った。私は諦めた・・・その夜のことである。
妻に先立たれて、息子もない一人暮らしの私は、軍事基地内にある自分の家へ帰った。
すると、家の前に友人のカーターがいる。
カーターは私の親友で、よく片手にワインを持って、家の前で待っているのである。
『よう、カーター。ずっと待ってたのか?』
『いや、今来たところだ。早く飲もうぜ!』
『分かった、分かった。今、開けるよ』
私はカーターがいる家の玄関に近づき、ドアの鍵を開けようとしたところで、研究所に財布を忘れてきたことに気がついた。
財布自体は別に忘れても平気だったが、中に亡くなった妻の写真が入っていた。
妻の写真は肌身離したことがない私はカーターにそのことを告げると、カーターに鍵を渡し、
『先に入って、ワインを開けておいてくれ。』と言い残し、研究所へ戻るために、車に乗り込んだ。
悲劇が襲ったのはその時だった。
カーターが鍵を突っ込んだ瞬間、玄関のドアとカーターが私の車まで吹っ飛んできたのである。
ドアに爆弾が仕掛けてあったのだ・・・私を殺すために・・・?カーターは全身ボロボロになって死んだ・・・
私は“逃げなければ!”と思い、車を猛スピードで軍事基地の入り口まで走らせた。
門のところにはいつもの監視員がいる。
私は何食わぬ顔で、『ちょっと買い物に行きたいんだ』と言った。
すると、監視員は『ベイカー大佐からの命令であなたを通すわけにはいきません』と言った。
その時全てが分かった・・・私が、軍事機密を公開するなんて言わなければ・・・
私は構わず門をぶち破り、突破した。すごい数の車が追いかけてきたように思える。
運転には自信があった。町にも詳しい。私は逃げ切った。私はすべてを公開すると誓った。
公開すればもしかしたら、命が助かるかもしれない。可能性は非常に低いが・・・
もし私の身に何かあったら、それはアメリカ政府の仕業である。
私は今、あるモーテルの一室で、この文書を書いている。
もっと詳しく書きたかったが、追われる身の私には時間がない。そう長くは持たないだろう・・・
もしかしたら、この文書が公開される時には、私はもうこの世にいないかもしれない・・・
私はあの時、命を救ってくれた妻に感謝すると同時に、私の為に犠牲になったカーターの冥福を祈る。
そして何より、この文書がより多くの人に読まれることを、心より望んでいる。
罪深き死の商人“クエンティン・E・ゼメキス”
------------------------------------------------------------------------
ベイカー大佐は、モーテルの一室で、この文書を読んでいた。
そして焼き払った・・・
クエンティン・E・ゼメキスの死体と一緒に・・・
▲このページのTopへ
027話 『騙す人』
彼は僕にこう聞いてきた。
『騙す人と騙される人。どっちが悪いと思う?』
僕は・・・
『うーん・・・難しい質問だね。やっぱり騙される人のほうが悪いんじゃん。あっ!ちょっと待って・・・やっぱり騙す人かなぁ・・・うーん、難しいなぁ・・・』
彼は言った。
『世の中のほとんどの人が“騙す人”なんだよ。』
僕はなるほどと思った・・・
▲このページのTopへ
028話 『刺しちまった!!』
そのオヤジは会社帰りなのか、駅のバス停でバスを待っていた。
俺もそのバスに乗るために、オヤジの後ろに並んだ。
オヤジの前にはヤクザ風の男が、タバコを吸いながら並んでいた。
ヤクザ風の男は、吸っていたタバコを足下に捨て、足で踏みつけた。
それを見ていたオヤジはヤクザ風の男にこう言った。
『おい!灰皿なら向こうにあるだろう。ちゃんと捨てなきゃダメだ!』
ヤクザ風の男は頭にきたらしく、オヤジの襟首を掴んでこう言った。
『なにぃぃぃ!このくそオヤジが!灰皿あるの分かってるんなら、テメーが持ってこんかい!』
オヤジはビビって、仕方なく灰皿を持ってきた。
そこでなにも言わなければそのまま済んだのだが、
オヤジはヤクザ風の男に典型的なオヤジギャグを言い放ってしまったのだ!
『灰皿もってきました。はい、ざら。はっはっはっ』
--------------------------------------
辺りに救急車のサイレンが鳴り響く・・・
オヤジは刺されたのだ・・・オヤジの背中には“バタフライナイフ”が刺さっていた・・・
俺は気が動転した。ヤクザ風の男は逃げる様子がない。
答えは簡単だった・・・。
あまりのつまらなさに刺してしまったのは、俺なのだから・・・
▲このページのTopへ
029話 『所場代』
ドラえもんは仕事の帰りに、親友の水死体とガード下の屋台で飲んでいた。
親友と飲んでいると、後ろに人の気配がする。振り返るといかにもヤクザチックな顔が二つあった。
ヤクザチックな2人組は屋台のオヤジを見るなりこう言った。
ヤクザA『おうオヤジ!誰に断ってここに店出しとるんや!コラ!』
オヤジ『ここは天下のガード下だ!誰にも断る必要なんてねぇだろ!』
ヤクザA『ほぅ・・・ここら辺のシマが松本組のシマだって分かって言ってるんかい?』
オヤジは震えながら言った。
オヤジ『まっ・・・松本組!!』
ドラえもんは心の中でこう思った。(マッ・・・マツモトキヨシ・・・ぷっ!)
ヤクザB『ふっ・・・どうやら分かったようだな』
オヤジ『松本組に歯向かうつもりはねぇよ・・・』
ヤクザB『じゃあ、さっさと所場代を払うんだな!』
オヤジ『わかった・・・これで勘弁してくれ・・・』
ヤクザA『なんじゃい!このはした金は!これっぽっちで組長がなっとくするとでも思ってるんかい!
このボケ!店ごと潰してもええんやで!』
オヤジ『みっ・・・店だけは勘弁してくれ!金なら払うから・・・』
オヤジはありったけの金をヤクザに払った。
ヤクザB『なんやねん!あるんやないけ!このボケ!最初から出さんかい!』
ヤクザA『ヤクザモンなめとんのかコラ!』
ドラえもんは小さくなりながら心の中でこう思った。(ドラえもんなめとんのかいコラ!・・・ぷっ!)
水死体も小さくなりながら心の中でこう思った。(ドザエモンなめとんのかいコラ!・・・ぷぷぷっ!!)
たまたま通りかかった僕は思った。(ドラえもん・・・道具使って助けてやれよぉぉぉぉぉぉぉ!)
それを見ていた神様も思った。(通りかかったお前も助けてやれよぉぉぉぉぉぉぉぉ!)
これを読んでいる人は思うだろう・・・(そういうお前も、神様なんだから助けてやれよぉぉぉぉぉ!)
▲このページのTopへ
030話 『結婚式』
※この思想はちょっと微妙な為(-_-;)、削除しました。m( __ __ )m
▲このページのTopへ
|