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242話 『行列のできる××』
僕の友人で行列のできるラーメン屋さんが大好きな自称超グルメがいます。
僕はその友人のために、行列のできるラーメン屋を開店することにしました。
ラーメン屋を開店して一ヶ月後にテレビで大々的に報道され、僕のラーメン屋は超大行列のできるラーメン屋になりました。
ある日、その友人が食べに来ました。
その日は結構混んでいて、友人が店に入るまでに3時間も列んだそうです。
友人は僕に言いました。
「いやー、3時間も待って腹がペコペコだよ。美味いラーメン頼むよ!」
僕はさらに友人をじらして、それから30分後にラーメンを出しました。
友人は何も言わず、夢中でラーメンを平らげました。
帰り際に友人は僕にこう言いました。
「いやー、嘘でも何でもなく、ここのラーメンは今まで食った中で一番美味かったよ」
僕はニッコリ微笑むと、友人は恥ずかしそうに苦笑いをしていました。
僕が友人に出したのは普通のカップヌードルです。
コンビニに売っているカップヌードルにただお湯を注いだだけのものです。
お皿にも移し替えずに…。
数日後、友人からメールが来ました。
【件名】気づかせてくれてありがとう
【本文】人間…腹が減ってりゃ、なんでも美味いよな!俺はグルメじゃねーな(笑)。もう行列巡りはやめたよ…
友人がやっと気づいてくれたので、僕はその数日後にラーメン屋を辞めました。
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243話 『クイズ!ミ○オネア!』
ミ○オネアというクイズ番組に出た。
最後の1000万円がかかった問題までは難なくこなした。
俺は最後の問題で超迷った。
スーパー迷った。
【問題】
恋愛に一番大切なものは何?
[A]愛
[B]金
[C]思いやり
[D]セックス
俺は長いこと迷ったあげく、やっと答えを出した。
(こんなの人それぞれ違うんじゃネ?)とか思ったが言わなかった。
1000万円は近い。
もうすぐそこだ。
もんたは言う。
「ファイナルアンサー?」
俺は気合いを入れてボケる。
「ピンクパンサー!!」
…スタジオに笑いは起こらない…
(言わなきゃよかった)超後悔。
恥ずかしい思いをした俺は顔を引きつらせ、今度は小さな声で答える。
「ファイナルアンサー…」
長い沈黙が日本中を駆けめぐる。
この時ばかりは、もんたの顔がムカツク。
ホントはいつもムカツク。
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テレビ局を出た俺は、
(もんたの引っ張り具合は最高だった)
などと考えながらテクテク歩いていた。
さて…あなただったら何と答えましたか?
えっ?俺は何て答えたかって?
それはミ○オネアのDVDでも出たら観て下さいな。
出るかどうかはシラネ。
数日後、俺は念願のランドクルーザーを手に入れた…。
新車はイイネ(・o・)
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244話 『反動』
愛さなきゃよかった。
こんなにツラい思いをするなら愛さなきゃよかった。
愛してるフリだけしてりゃよかった。
この女はセックスだけと割り切ってりゃよかった。
お前なんか愛さなきゃよかった。
思い出なんか作らなきゃよかった。
出逢わなきゃよかった。
火星に住んでりゃよかった。
生まれなきゃよかった。
俺は今、愛してた分の何倍もの反動を受けている。
何回も何回も携帯を見つめながら、自分の気持ちを押し殺す。
心臓の奥のほうの何とも言えないカタマリを殺しまくる。
大きくなりすぎた塊魂(カタマリダマシイ)を監禁する。
コエー!怖くて電話なんかデキネー!
お前に何言われるのか怖くてYo!
…
……
愛さなきゃよかった…(T_T)マジで。
ヘヘンだバカヤロ!
コノヤロ!
…ホントはメールしたいし、メール待ってるダメな俺。
俺のバカ(T_T)バカバカ(>_<)
ナンツッテみるテスト。
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245話 『抱きしめたい』
距離…1メートル…
こんなに近くにいるのに…
こんなに近くにいるのに…
どうして君を抱きしめることができないんだろう。
君を抱きしめてKISSすることができればどんなにいいだろう。
君が身をまかせてくれたらどんなにいいだろう。
手を伸ばせば届く距離にいるのに、君に触れることさえ許されない。
あの時、君の髪を撫でていたのに。
あの時、君と唇を重ねていたのに。
あの時、君を一晩中抱きしめていたのに。
あの時…
今はもう遠い昔に感じる。
今はもう…
許されないことなんだ…
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246話 『明日のために』
昨日を振り返らない。
今日を精一杯生きる。
明日の予定は立てない。
そう生きられたらどんなにいいだろう…
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247話 『奇跡の気持ち』
私は最近彼と別れました。
私から彼に別れを告げたのです。
理由は私が彼に対して、気持ちがなくなったからです。
気持ちがなくなった理由は、他に気になる人ができたからです。
私はもっと遊びたいし、これから彼だけを見ていく自信がありません。
彼に束縛される気もありません。
彼はまだ私のことを愛してくれています。
もう一度俺の所に戻ってこいと言われました。
こんな私を好きでいてくれるってスゴイと思います。
でも私は戻る気はありません。
今でも彼と会っていますが、それは彼の強引さからです。
決して気持ちがあるわけではありません。
私は別れても友達として彼を見られますが、彼はおそらく友達として私を見ることは不可能でしょう。
彼の気持ちはありがたいですが、どうしようもありません。
好きにさせてゴメンナサイ。
戻ることはありません。
私の心の中に奇跡がおきない限り…
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248話 『新しい女』
最近ある女にコクられた。
付き合ってた彼女にフラれたばかりの俺は超迷った。
とりあえず、その場ははぐらかし、「考えておくよ」と言っておいた。
次の日も次の日もケータイにメールが入ってくる。
その度に「まだ考え中」と言っているが、俺の気持ちはフラついている。
前の彼女にまだ未練があるから…
でもこんなチャンスはもうないかもしれない…うーん…迷う!
「最近人恋しいし、新しい女作るかなぁ」とか考えてるうちに、ふと思った。
新しい女?
超失礼な言い方ぢゃね?
じゃあ、前の彼女は古い女か?
最近まで付き合ってたのにもう古い女か?(笑)
じゃ、他になんて言う?
新恋人か?で、前の彼女は旧恋人?
そんなのどーでもいいな…
問題は別のところにある。
前の彼女が俺のこと完全に嫌ってくれたらいいのに…
ずるい女だよ…
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249話 『スーパーお母さん』
あれは小学校1年生の時だった…
僕たちの小さい頃は学校側の配慮があまり無く、授業参観は父親参観と母親参観に別れていた。
それは僕にとってツライ一日だった。
父親参観日だ。
僕の両親は僕が生まれてからすぐ離婚し、僕は母と一緒に暮らしていた。
僕は先生から配られた『父親参観日のお知らせ』を母に見せずにそのままランドセルにしまっておいた。
僕には父がいなかったので、母に見せてもムダだと小さいながらに思ったことを覚えている。
「明日は学校行きたくないなぁ…」
と憂鬱な気分で布団に入った。
父親参観の日、みんなの父親たちがぞろぞろと教室に入ってきた。
当然僕の父はいない。
授業が半分くらい進んだところで、教室の後ろのドアが『ガラガラ』と開いた。
みんなが注目しているその先には僕の母が立っていた。
母の格好は男物のスーツにネクタイを締め、長くてキレイだった髪は短くバッサリ切ってあって、本当に男みたいだった。
みんながクスクス笑い始めた。
そのクスクス笑いが爆笑に変わるまでに時間はかからなかった。
みんな僕の母を見て
「オトコオンナだ!」「オトコオンナだ!」
と指を差して笑っている。
僕は恥ずかしくて恥ずかしくて、真っ赤な顔で母を睨んだ。
先生が「みんな静かにしなさい!」と言っても、笑いは止むことはなかった。
その時だった。
「違うよ!」
そう言ったのはクラスでも目立たない男の子で、いつも無口で勉強ばかりしているツトムくんだった。
「違うよ!タケルくんのお母さんはオトコオンナなんかじゃないよ!」
「タケルくんにはお父さんがいないから、お母さんがお父さんにもなれるスーパーお母さんだよ!」
その一言でみんなの笑いは止まりました。
誰かが言いました。
「おぉ!!スゲェ!!スーパーお母さんだ!!」
笑いは拍手に変わりました。
先生やみんなの父親たちも拍手で僕の母を迎えました。
でも僕の恥ずかしさは修まりませんでした。
その日の夜、僕は母に
「なんであんな男みたいなみっともない格好で来たんだよ!みんなの笑い物になったじゃないか!」
母はただ「ごめんね…」と涙を流しながら僕に謝っていました。
----------40年後(現在)----------
母の死に顔はとても穏やかに見える。
女手一つで僕を育ててきた母が、今は無言で棺桶の中に横たわっている。
棺桶の蓋が閉められる時、僕は言った。
「あの時、みっともないなんて言ってごめんな…」
「今までありがとうお母さん」
「そしてありがとう、僕のお父さん…」
そう言った後、棺桶の中の母が少しだけ笑ったように見えた。
僕はいつまでもいつまでも、母に愛情を注がれた分だけ涙を流した…。
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